「〇〇家の墓」「〇〇家先祖代々墓」というお寺によくあるお墓。
そのお墓は”家墓(いえはか)”と言い、この家墓を私たちは通常”お墓”と呼んでいます。
ここでいう”お墓”は家墓のことを言います。
家墓の仕組みは、檀家となっている寺に一つお墓を持ち、通常長男にお墓を継承し、代々長男家族が葬られるのが通常です。
ですから、それ以外の男児は新たにお墓を作らなければなりません。
「お墓」というとあまりにも当たり前の言葉で、皆同じ認識を持っているような気がしますが、実際には、それほど皆同じように理解しているわけではありません。このサイトでは「お墓」という言葉が何度も出てきますので、ここで一度、お墓、特に「伝統的なお墓」とは何か考え、また、このサイトにおける伝統的なお墓の定義をはっきりさせておきましょう。
お墓には、「ご遺骨の収蔵場所」という機能のほかに、いくつかの役割や意味があります。