お骨には湿気を吸う性質があります。長期で保管される場合、骨壺を風通しの良い場所に置くことと、カビや変色、水分で固まったり等の残念なことにならないように、通気性のある骨壺を選ばれることをお勧めしています。
よく比べると同じ商品でも全て同一ではありません。ミリ単位の差が生じ、表情に個性がでます。手作りであることと、焼成時に窯の中で、様々な変化(窯変)が起こり生じます。偶然起こる事象がオンリーワン商品を作りだします。
日本六古窯のひとつ信楽焼の1250年続く伝統技術の魅力
日本六古窯のその中でも最古のものの一つとされている信楽焼。
1250年の歴史の中ではぐくまれてきた伝統技術は、土味を生かした素朴な風合いがあたたかく、どこか親しみのある表情を見せます。
年月を超えて今も多くの人々に愛されています。
日本六古窯(※)のひとつに挙げられている信楽焼は、1250年もの間、多くの人々に愛されています。
天平14年(742年)、聖武天皇の紫香楽宮造営にあたり瓦を焼いたのが発祥と言われています。
(※)日本古来の陶磁器窯のうち、中世から現在まで生産が続く代表的な六つの窯の総称。
穴窯による灰釉をかけた陶器が造られるようになったのが原点となります。室町・桃山時代には"わび・さび"をもつ茶陶として発展してきました。
商業の発達にともない、登り窯が築かれ、茶壷をはじめ土鍋、水壷、味噌壷などの日常雑器が大量に生産されています。
高度経済成長により生活様式の変化にともない、信楽焼も火鉢の需要が減退し転機に見舞われましたが、伝統技術と職人の智恵が植木鉢を誕生させ、高級盆栽鉢や観葉鉢が生産の主力となり、高い評価を得ることになります。生活様式の変化にともない信楽焼も大きな転機を迎えた時代でもありましたが、大物から小物に至るまで信楽焼独特の"わび・さび"を残し求められる変化に対応した時代でありました。
植木鉢、食器といった日用陶器や建築用タイル、陶板、タヌキ、フクロウ、傘立て、花器、茶器、庭園陶器などが生産され、私たちの生活スタイルに根ざした陶器が造られ、需要に対応した技術開発が行われています。
信楽の土は、耐火性に富み、可塑性とともに腰が強いといわれ、「大物づくり」に適し、かつ「小物づくり」に おいても細工しやすい粘性であり、多種多様なバラエティーに富んだ信楽焼が開発されています。1250年の長い年月を積み重ねて現在にあるのは、伝統技術を継承し "みなさんに必要とされる陶器づくり"という昔も今も変わらぬ産地の想いがあります。